第 13章
書式($c in $$g)例1
書式($c in $$g)例1の出力結果
書式($c in $$g)例2
書式($c in $$g)例2の出力結果
書式($c in $$g)例3
書式($c in $$g)例3の出力結果
変量分析セクション($$v)内で変量記号を割り当てられたり,種々の変数変換や回帰分析の過程で作成された諸変量のうち,2変量間の関係をみるために散布図を描く.回帰直線や対数回帰線を描いたり,散布点を英数字で表示して時点や個体を識別することができる.また散布図を最大6枚重ね合せた図を作成することもできる.3次元散布図については次章で詳述する.
xcampusの散布図の特徴は散布点識別による景気循環の局面把握を容易にする工夫にある.
本ページの書式例参照プログラムはWeb版xcampusの場合は各大学のWeb版のプログラム事例として収録され,クリック1つですぐに実行できる.Windows版の場合は,xcampusの[ファイル]メニューの[開く]をクリックして,xcampusの見本プログラム群の[RFfmtPRG]フォルダに収録されている.UNIX版xcampusの場合は,コマンド xccp を入力することによってプログラム一覧が表示される.
変量分析($$v)で変量記号を割り当てられたり,新規に作成された諸変量のうちの2変量について散布図を描く.
散布図には1形式のコマンドと,2形式のパラメータが用意されている.
散布図・相関図(correlation diagram)コマンドは次の形式をとる.
$c |
散布図を指示するパラメータは,上述の「$c」コマンドに続いて,次の形式で記述する.
書式($c in $$g)例1
書式($c in $$g)例1の出力結果
書式($c in $$g)例2
書式($c in $$g)例2の出力結果
書式($c in $$g)例3
書式($c in $$g)例3の出力結果
1゜ 2゜ 3゜ 4゜ 5゜ 6゜ 7゜
□☆□☆★,□,☆ |
ブランク行
変量分析セクションの変量記号割当の書式($a in $$v)例1 のグラフの散布図部分の再掲である.
グラフ・セクション($$g)の表示範囲($d)コマンドで全範囲を指示し,プロット($p)コマンドの後に,変量xと変量yのプロットを指示している.その後で散布図($c)コマンドおよび散布図作成パラメータを並べている.縦軸にy変量,横軸にx変量,回帰線の表示を*で指示し,散布点識別の文字列変量をPとしている.なお文字列変量Pは,直前の変量分析セクション($$v)の変数変換($t)コマンドの中で,x変量のデータ部分を文字列(四半期データでは
aaaabbbbcccc… という文字列)に置換える変換で,つまり文字列作成処理(変量分析セクション:1項関数型変数変換)
の「:ci」オペランドで作成している.
$$v //変量分析セクション $a //変量記号割当コマンド x,department sales //百貨店販売額に x の変量記号 y,consumption //民間最終消費支出に y の変量記号 $d //表示範囲コマンド all //全ケース(期間) $t //変数変換コマンド x=&.s(x)4,1 //[&.s]データ編集(合計)[4,1]四半期へ,1月始点 P=:ci(x) //個体識別文字列作成 △=pr*(x,y) //プリント(△はスペース1文字) ================ コメント行 $$g //グラフセクション $d //表示範囲コマンド all //全ケース(期間) $p //プロットコマンド x,y //変量xと変量yを別スケールで $c //散布図コマンド y,x,*,P //縦軸y,横軸x,回帰線*,散布点印字P |
変量分析セクションの回帰分析の書式($r in $$v)例1 のグラフの散布図付近を再掲し,それに対数回帰の散布図作成パラメータの1行付加している.
グラフ・セクション($$g)の表示範囲($d)コマンドで全範囲を指示し,プロット($p)コマンドの後に,各変量のプロットを指示するプロット・パラメータを3行並べている.その後に再度のプロット($p)コマンドで時差相関係数系列をプロットしている.散布図($$c)コマンドの直後に散布図作成パラメータを3行記述している.1つ目の散布図は,縦軸にy変量,横軸にx変量,回帰線の表示を*で指示し,散布点識別の文字列変量をPとしている.2つ目の散布図は,縦軸にY変量,横軸にX変量,回帰線の表示を*で指示し,散布点識別の文字列変量をPとしている.3つ目の散布図パラメータは書式($r in $$v)例1
に付加したものである.縦軸にY変量,その対数オプションを*で指示し,横軸にX変量,その対数オプションを*で,回帰線表示を*で指示し,散布点識別の文字列変量をPとしている.なお文字列変量Pは,事前に変量分析セクション($$v)の変数変換($t)コマンドの中で作成している.
$$g //グラフセクション $d //表示範囲コマンド all //全ケース(期間) $p //プロットコマンド x,y //変量xと変量yを別スケールで XY //変量X,Yを同一スケールで Ynm //実績値と推定値n,mを同一スケールで $p //プロットコマンド QR //時差相関係数系列Q,R $c //散布図コマンド y,x,*,P //縦軸y,横軸x,回帰線*,散布点印字P Y,X,*,P //縦軸Y,横軸X,回帰線*,散布点印字P Y*X**,P //縦軸Y,対数オプション*,横軸X,対数オプション*,回帰線*,散布点印字P |
グラフセクションのゼロ軸表示の書式($z in $$g)例1 の再掲である.ただし,月次データを四半期系列に編集する変数変換パラメータを1行付加している.
日本経済データセクションの時系列($t)コマンドで,完全失業率を入力して変量名を x-variable
としている.
変量分析セクション($$v)の変量記号割当($a)コマンドで,原系列に1文字の変量記号xを割り当てている.変数変換($t)コマンドの直後のパラメータで,月次の変量xを3ヶ月の平均をとって四半期に編集している.
x=&.a(x)4,1
この1行のみ書式($z in $$g)例1 に追加している.データ編集については1項関数型変数変換のデータ編集・分解の項を参照されたい.次いで,4半期系列xの移動平均a,移動勾配b,個体識別文字系列Pを作成し,プリント「pr*」オペランドでそれらの数値データを出力している.
グラフ・セクション($$g)のゼロ軸表示($z)コマンドで,移動勾配bのゼロ軸表示を指示し,表示範囲($d)コマンドで全範囲を指示している.プロット($p)コマンドで,原系列xとその移動平均aを同一スケールでプロットし,次に別スケールで移動勾配bを多重プロットする.最後に散布図($c)コマンドで,縦軸に移動勾配b,横軸に移動平均aをとり,回帰線は指定せず,散布点識別に文字系列変量Pを用いて,1次元位相図を描いている.
$$n //日本経済セクション $t //時系列入力コマンド 066148,x-variable //完全失業率MTコード,変量名を x-variale $l //入力変量リスト ================ コメント行 $$v //変量分析セクション $a //変量記号割当コマンド x,x-variable //変量名 x-variable に変量記号x $t //変数変換コマンド x=&.a(x)4,1 //x変量の3ヶ月ごとの平均をとって4半期系列に.追加行 a=<.a(x) //移動平均 b=<.d(x) //移動勾配 P=:ci(x) //個体識別文字列作成 △=pr*(x,a,b) //数値プリント =============== コメント行 $$g //グラフ・セクション $z //ゼロ軸表示コマンド b //移動勾配bのゼロ軸表示 $d //表示範囲コマンド all //全範囲 $p //プロット・コマンド xa //変量x,移動平均aを同一スケールで xa,b //変量x,bを同一スケール,移動勾配bを別スケールで $c //散布図コマンド b,a,△,P //縦軸b,横軸a,回帰線なし,散布点印字P ======================= コメント行 $$ //終了セクション |