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はじめに

$$n(日本経済セクション)
 ┗━$t $l $r

$$b(ビジネス財務セクション)
 ┗━$f $r $p $n $t $c $l

$$v(変量分析セクション)
 ┠━$a $d $p $l
 ┠━$t(概要)
 ┠━$t(非関数)
 ┠━$t(1項関数)
 ┠━$t(2項関数)
 ┗━$r

$$g(グラフセクション)
 ┗━$p $d $z $c $3

$$c(連結財務セクション)
 
┗━$f  $r $p $n $t $c $l

$$u(ユーザデータセクション)
 ┠━$y $h $q $m $d $r
 ┗━$c  $l

 

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第 15 章

連結財務セクション($$c):企業限定フラグ($f)・期間限定($r)

対象企業限定のフラグ作成($f)

項番指定型パラメータ《2000.8.25修正》
論理演算型パラメータ
全企業指示型パラメータ
フラグ変量削除型パラメータ
外部フラグ書込み型パラメータ
外部フラグ読込み型パラメータ

書式($f in $$c)例1
書式($f in $$c)例2
書式($f in $$c)例3
書式($f in $$c)例4

書式($f in $$c)例5

期間限定($r)

新入力期間指定型パラメータ(2003.10.31新規)
旧入力期間指定型パラメータ
期間指定解除パラメータ

書式($r in $$c)例1(2003.10.31更新)
書式($r in $$c)例2(2003.10.31更新)


この章では,日本経済新聞社の提供するNEEDSのうち,『一般事業会社・連結決算データ』の連結財務データにアクセスするために,事前に処理対象を限定するコマンドやパラメータを説明する.

本ページの書式例参照プログラムはWeb版xcampusの場合は各大学のWeb版xcampusの『xcampus構文解説』書式例として収録され,クリック1つですぐに実行できる.Windows版の場合は,xcampusの[ファイル]メニューの[開く]をクリックして,xcampusの見本プログラム群の[rffmtprg]フォルダに収録されている.Linux版xcampusの場合は,コマンド xccp を入力することによってプログラム一覧が表示される.また書式例の説明は,拙稿「連結財務分析の可能な経済経営教育研究システム」(神戸商科大学経済研究所年報第28号,1998年3月)を参照されたい.

 


【セクション】

連結財務データ・セクションは

$$c

で開始される.


ページの先頭処理対象企業限定のフラグ($f)

NEEDSの一般事業会社・連結決算データには,連結有価証券報告書を大蔵省に提出している全社(ただし,銀行,証券,保険は除く)のデータが収録されている.1997年8月時点で1764社の企業について連結決算書の総数17,883のデータが入っている.全企業を対象に分析することもあるだろうが,多くのばあい特定の企業や企業グループ,業種などに絞って分析することになる.その際,処理対象企業を絞り込む作業を行うのが,フラグ作成コマンドであり,1形式のコマンドと,それを具体化する6形式のパラメータが用意されている.

【コマンド】 

処理対象企業のフラグ(flag)作成コマンドは次の形式をとる.
  1゜

$f☆

【パラメータ】 

処理対象企業を絞り込むためのパラメータは,上述の「$f」コマンドに続いて,次の4タイプのいずれかの形式で記述する.

項番指定型パラメータ《2000.8.25修正》
論理演算型パラメータ
全企業指示型パラメータ
フラグ変量削除型パラメータ
外部フラグ書込み型パラメータ
外部フラグ読込み型パラメータ

書式($f in $$c)例1
書式($f in $$c)例2
書式($f in $$c)例3
書式($f in $$c)例4

書式($f in $$c)例5

(1)項番指定型パラメータパラメータの最初《2000.8.25修正》

   1゜        2゜         3゜         4゜

<◇>=■■■(◎◎◎◎)定数

(2)論理演算型パラメータパラメータの最初

  1゜    2゜   3゜ 4゜

<◇>=■■■(◇,◇)

(3)全企業指示型パラメータパラメータの最初

   1゜        2゜     

<◇>=■■■

(4)フラグ変量削除型パラメータパラメータの最初

                 1゜       

<◇>=del(◇)

(5)外部フラグ書き込み型パラメータパラメータの最初

   1゜        2゜     

<◇>=■■■

(6)外部フラグ読み込み型パラメータパラメータの最初

   1゜        2゜     

<◇>=■■■

書式($f in $$c)例1 パラメータの最初

<連結決算:東証1部上場医薬品の企業リスト>

フラグ変量作成($f)コマンドの後の第1番目のパラメ−タでは,日経業種コード(項番7103,旧項番201)が09081番の「大手医薬品」,09082番の「医家向医薬品」,09083番の「大衆向医薬品」のいずれかに等しい企業,つまり医薬品の企業にフラグを立てて,jフラグ変量とする
第2番目のパラメ−タでは,上場場部(項番7015,旧項番204)の項目の数値が11の企業に,すなわち東証1部上場の企業にフラグを立てて,hフラグ変量とする. なお,連結決算の上場場部の定義変更で,東証1部は101ではなく,11と指示することになった.
次に,そのjフラグ変量とhフラグ変量の両方にフラグの立つ企業,すなわち医薬品業界で東証1部上場の企業にフラグを立てる.フラグの立つ企業にはgの文字が,フラグの立たない企業には△の文字が入った新しいフラグ変量gが作成される.

============ c-f-f1 =======================
$$c //連結財務データセクション
$f //処理対象企業フラグコマンド
<j>==..(7103)09081,09082,09083 //★業種が大手,医家向,大衆向医薬品
<h>==..(7015)11 //★上場場部 東証1部 11
<g>=:*.(j,h) // 医薬品で,かつ東証1部上場の企業にフラグg
$n //企業名コマンド
lst,<g> //フラグgの企業のリスト出力
$$

書式($f in $$c)例1のプログラム参照[c-f-f1.txt]

書式($f in $$c)例1の旧プログラム・テキスト参照[c-f-f1-old.txt]


書式($f in $$c)例2 パラメータの最初

<連結決算:連結従業員数の規模別の企業リスト>

2002年度中に到来した決算を対象として,連結従業員数(項番5056,旧項番107)によるグループ分けを行ってみよう.まず処理対象期間指定($r)コマンド の新期間指定(西暦年4桁表記パラメータ)で2002年度の決算データに限ってフラグを立てることになる.フラグ変量作成($f)コマンドの後の第1番目のパラメ−タでは,連結従業員数(項番5056,旧項番107)が8000人以上の企業にLの文字のフラグを立てて,Lフラグ変量とする.第2番目のパラメ−タでは,連結従業員数が1000人未満の企業にSフラグを立てる.連結従業員数が収録されずに欠落している企業,つまり欠落値(-999999999)の企業にNフラグを立てる.次いで,企業名($n)コマンドで,これらの各グループの企業名リストを,[数値リスト]に出力する.
金融保険業を除く企業で連結従業員数8000人以上の企業数は,
2002年度で249社と意外に少ないことが確認される.1000人未満の企業は1019社,連結従業員数のデータが欠落している企業は社である.ちなみに2002年度の連結決算の企業総数は2253社である.

============= c-f-f2
$$c //連結財務データセクション
$r //処理期間限定コマンド
2002.04,2003.03 //★2002年度に限定する 新期間指定(西暦年4桁表記)
$f //処理対象企業フラグコマンド
<L>=>=.(5056)8000 //★連結従業員数が8000人以上の企業にフラグL
<S>=<..(5056)1000 //★連結従業員数が1000人未満の企業にフラグS
<N>==..(5056)-999999999 //連結従業員数が欠落値になっている企業にフラグN
$n //企業名コマンド
lst,<L>,eng //フラグLの企業のリスト(英社名,企業属性を含む詳細)
lst,<S> //フラグSの企業のリスト出力
lst,<N> //フラグN(連結従業員数が欠落している企業のリスト)
$$

書式($f in $$c)例2のプログラム参照[c-f-f2.txt]

書式($f in $$c)例2の旧プログラム・テキスト参照[c-f-f2-old.txt]


書式($f in $$c)例3 パラメータの最初

<連結決算:東芝グループ各社の企業リストと連結原数値>

連結財務データに収録されている企業が他の会社の連結子会社である場合,その親会社コードを引き出すことができる.親会社日経コード(項番1032,旧項番117)が1162である企業,つまり東芝を親会社とする企業にフラグeを立てる.次に日経会社コード(項番7004,旧項番268)が1162である企業,つまり東芝にフラグaを立てる.フラグeの企業群とフラグaの企業を合わせた企業群,すなわち東芝グループの企業群にgのフラグを立てる.なお,東芝の日経会社コードを調べるには,Web版xcampusの場合は各大学のWeb版xcampusホームページ日経NEEDS各種コード検索・閲覧財務会社コード検索調べることができる.Windows版xcampusの場合は,XCEDIT[ヘルプ]メニューの[連結会社コード一覧]調べることができる.
次に企業名($n)コマンドでフラグgの東芝グループの企業名リストを英文社名,企業属性も含めて,[数値リスト]に出力する.
また原数値プリント(
$p)コマンドで,東芝グループの各企業の連結売上高(項番3001,旧項番055),連結営業利益(項番3006,旧項番059),連結当期利益(項番3058,旧項番086),連結従業員数(項番5056,旧項番107),連結子会社数(項番1026,旧項番 108)の原数値を,[数値リスト]ないしは[Excelの表]として出力する.東芝の連結売上高は約6兆円,連結従業員数は19万人弱であること分かる.東芝の各上場子会社の連結決算データも決算期の年月を付記して出力される.

=============== c-f-f3
$$c // 連結財務データセクション
$f // 処理対象企業フラグコマンド
<e>==..(1032)1162 // ★親会社日経コードが東芝
<a>==..(7004)1162 // ★東芝
<g>=:+.(e,a) // フラグe(東芝の連結上場子会社)とフラグa(東芝)を合わせた東芝グループ
$n //企業名コマンド
lst,<g>,eng // フラグgの企業群のリスト(英社名,企業属性を含む詳細)
$p // 原数値プリントコマンド
.... 【新項番3001】 売上高・営業収益
.... 【新項番3006】 営業利益
.... 【新項番3058】 当期利益
.... 【新項番5056】 従業員数(単位:人)
.... 【新項番1026】 連結子会社数(単位:社)
<g>,3001,3006,3058,5056,1026
$$ // 終了セクション

書式($f in $$c)例3のプログラム参照[c-f-f3.txt]

書式($f in $$c)例3の旧プログラム・テキスト参照[c-f-f3-old.txt]


書式($f in $$c)例4 パラメータの最初

<連結・単独決算:東芝グループ各社の連結と単独の原数値>

直前の書式($f in $$c)例3の連結財務データに収録されている東芝グループの企業について,単独決算の原数値を出力することにしよう.プログラムは書式例3に追加する形になっている.連結財務($$c)セクションで選択した東芝グループのフラグgの企業群について,フラグ($f)コマンドのw#1オペランドを用いて日経会社コードを外部フラグ#1に書き込む.これでセクションが異なってもその外部フラグを読み込めば,同一の企業群を選択することが可能になる.
次に単独決算のビジネス財務(
$b)セクションにおいて,フラグ($f)コマンドのr#1オペランドを用いて外部フラグ#1を読み込み,単独決算として東芝グループ企業に改めてフラグgを立てている.
ビジネス財務(単独決算)セクションの原数値プリント(
$p)コマンドで,東芝グループの各企業の単独売上高項番3001,旧項番090),単独営業利益(項番3006,旧項番095),単独当期利益(項番3058,旧項番127),単独従業員数(項番5056,旧項番158)の原数値を,[数値リスト]ないしは[Excelの表]として出力する.東芝本体だけの数値が,連結の数値の売上高の6割,利益の5割以上を占めていること,従業員数は3割程度であることなどが分かる.

============= c-f-f4 ==========================
$$c //連結財務データセクション
$f //処理対象企業フラグコマンド
<e>==..(1032)1162 //★親会社日経コードが東芝
<a>==..(7004)1162 //★日経会社コードが東芝
<g>=:+.(e,a) //フラグe(東芝の連結上場子会社)とフラグa(東芝)を合わせた東芝グループ
$n //企業名コマンド
lst,<g>,eng //フラグgの企業群のリスト(英語名,企業属性を含む詳細)
$p //原数値プリントコマンド
.... 【新項番3001】 売上高・営業収益
.... 【新項番3006】 営業利益
.... 【新項番3058】 当期利益
.... 【新項番5056】 従業員数(単位:人)
.... 【新項番1026】 連結子会社数(単位:社)
<g>,3001,3006,3058,5056,1026
---------------- 以下,c-f-f3 に追加
$f //処理対象企業フラグコマンド
<g>,w#1 //フラグgの企業の日経会社コードを外部フラグ#1に書込み
============
$$b //ビジネス財務(単独決算)セクション
$f //処理対象企業フラグコマンド
<g>,r#1 //外部フラグ#1の日経会社コードを読込んでフラグgを立てる
$p //原数値プリントコマンド(単独決算)
.... 【新項番3001】 売上高・営業収益
.... 【新項番3006】 営業利益
.... 【新項番3058】 当期利益
.... 【新項番5056】 従業員数(単位:人)
<g>,3001,3006,3058,5056
----------------
$$ //終了セクション

書式($f in $$c)例4のプログラム参照[c-f-f4.txt]

書式($f in $$c)例4の旧プログラム・テキスト参照[c-f-f4-old.txt]


書式($f in $$c)例5 パラメータの最初

<連結・単独決算:2002年度のパルプ・紙各社の連結と単独の当期利益の連倍率>

連結財務データとビジネス財務(単独決算)に一定時点で両方に収録されている企業群のみを抽出して,連単倍率などを分析するための処理方法を示す.
まず連結財務($$c)セクションにおいて,期間($r)コマンドで2002年度を,西暦年4桁表記の新期間指定パラメータで「2002.04,2003.03」と指示する.次にフラグ($f)コマンドで,業種コード(項番7103,連結旧項番201)がパルプ・紙(業種コード05041,05042)の企業群にフラグaを立てる.そのフラグaの企業群の日経会社コードをw#1オペランドを用いて外部フラグ#1に書き込む.
次にビジネス財務($$b)の単独決算セクションにおいても,同様の期間指定と業種選択を行う.フラグ($f)コマンドでは,業種コード(項番7103,単独旧項番362)でパルプ・紙(業種コードは連結も単独も同じ05041,05042)の企業群にフラグbを立てる.そして先ほどの連結セクションで作成した外部フラグ#1から日経会社コードを読み込んで,連結で選択している企業群にフラグeを立てる.単独決算の選択企業群bと連結決算の選択企業群eの共通集合にフラグgを立てる.これで連結決算と単独決算に共通の企業群gが抽出されたので,それを改めて外部フラグ#1に書き込んでいる.
これ以降の連結と単独の各データセクションで,この外部フラグ#1をフラグ($f)コマンドのr#1オペランドで読み込んで,同一企業群を対象とした分析を行なっている.その結果,連単倍率など連結と単独の比較が可能になっている.連結と単独の相互連関を捉える基本プログラムである.

============== c-f-f5 ===========================
========== 連結決算企業 外部フラグ#1
$$c //連結財務データセクション
$r //期間限定 新期間指定(西暦年4桁表記)
2002.04,2003.03 //★2002年4月から2003年3月までの2002年度に限定
$f //フラグ・コマンド
<a>==..(7103)05041,05042 //★業種選択
<a>=w#1 //外部フラグ#1書き込み
========== 単独決算企業 外部フラグ#1
$$b //ビジネス財務(単独決算)データセクション
$r //期間限定コマンド 新期間指定(西暦年4桁表記)
2002.04,2003.03 //★2002年4月から2003年3月までの2002年度に限定
$f //フラグ・コマンド
<b>==..(7103)05041,05042 //★業種選択
<e>=r#1 // 外部フラグ#1(連結決算企業)読み込み
<g>=:*.(b,e) // 単独決算と連結決算の共通企業
<g>=w#1 // 共通企業の外部フラグ#1 書き込み
============ 連結決算データ入力 =====
$$c //連結財務データセクション
$r //期間限定コマンド 新期間指定(西暦年4桁表記)
2002.04,2003.03 //★2002年4月から2003年3月までの2002年度に限定
$f //フラグ・コマンド
<g>=r#1 // 共通企業の外部フラグ#1 読み込み
$n //企業名コマンド
lst,<g>
:n1,<g>,$$c
:n2,<g>,$$c
:n3,<g>,$$c
$c //クロスセクション・コマンド (パラメータ4カラム*は欠測値ゼロ認定)
flw*3058,<g>,$$c net profit //連結当期利益
stk*2125,<g>,$$c shareholders' equity //連結株主資本(資本合計)
stk,2144,<g>,$$c total assets //連結総資本(負債・少数株主持分・資本合計)
======
$$v //変量分析セクション
$a //変量記号割当コマンド
n,:n1,<g>,$$c
a,:n2,<g>,$$c
m,:n3,<g>,$$c
r,$$c net profit
e,$$c shareholders' equity
k,$$c total assets
================ 単独決算データ入力 ======
$$b //ビジネス財務(単独決算)データセクション
$r //期間限定コマンド 新期間指定(西暦年4桁表記)
2002.04,2003.03 //★2002年4月から2003年3月までの2002年度に限定
$f //フラグ・コマンド
<g>=r#1 // 共通企業の外部フラグ#1 読み込み
$n //企業名コマンド
lst,<g>
:n1,<g>,$$b
:n2,<g>,$$b
:n3,<g>,$$b
$c //クロスセクション・コマンド (パラメータ4カラム*は欠測値ゼロ認定)
flw*3058,<g>,$$b net profit //単独当期利益
stk*2125,<g>,$$b shareholders' equity //単独株主資本(資本合計)
stk,2144,<g>,$$b total assets //単独総資本(負債・資本合計)
======
$$v //変量分析セクション
$a //変量記号割当
N,:n1,<g>,$$b
A,:n2,<g>,$$b
M,:n3,<g>,$$b
R,$$b net profit
E,$$b shareholders' equity
K,$$b total assets
============ 連結決算と単独決算の比較分析
$t //変数変換コマンド
---------- 連結決算 ----------
d=f.>(e)0 //連結株主資本プラスのフラグ(連結株主資本≦0を欠落値に)
z=(r/(d*e)*100) //連結ROE 株主資本利益率
y=(r/k*100) //連結ROA 総資本利益率
h=((d*e)/k) //連結株主資本比率
.........
p=:ci(z) //散布点識別文字変量
f=(1,-1) //関数 logz=logy-logh = [1,-1][logy,logh]' の係数ベクトル
△=pr*(n,a,m,r,e,k,z,y,h) //連結決算データプリント(△は半角スペース)
---------- 単独決算 ----------
D=f.>(E)0 //連結株主資本プラスのフラグ(連結株主資本≦0を欠落値に)
Z=(R/(D*E)*100) //単独ROE 株主資本利益率
Y=(R/K*100) //単独ROA 総資本利益率
H=((D*E)/K) //単独株主資本比率
.........
P=:ci(Z) //散布点識別文字変量
F=(1,-1) //関数 logZ=logY-logH = [1,-1][logY,logH]' の係数ベクトル
△=pr*(N,A,M,R,E,K,Z,Y,H) //単独決算データプリント(△は半角スペース)
---------- 連単倍率 ----------
t=f.>(r)0 //連結当期利益プラスのフラグ(連結当期利益≦0を欠落値に)
T=f.>(R)0 //単独当期利益プラスのフラグ(単独当期利益≦0を欠落値に)
q=(t*r)/(T*R) //当期利益の連単倍率(連・単当期利益≦0を欠落値に)
△=pr*(n,a,m,r,R,q,P) //連単データプリント(△は半角スペース)
=============== グラフセクション
$$g
$z //ゼロ軸設定
zyZY
$d //表示範囲
all
$p //プロット
zy,h //連結
ZY,H //単独
q,rR //連(r)単(R)の当期利益と倍率(q)
$3 //3次元図
z*y*h*p,f,* //連結,対数の関数の曲面
z,y,h,p,* //連結,素散布点
△△△△ //連結,重ね合せ図(△は半角スペース)
$3
Z*Y*H*P,F,* //単独,対数の関数の曲面
Z,Y,H,P,* //単独,素散布点
△△△△ //単独,重ね合せ図(△は半角スペース)
================ 終了セクション
$$ //終了セクション

書式($f in $$c)例5のプログラム参照[c-f-f5.txt]

書式($f in $$c)例5の旧プログラム・テキスト参照[c-f-f5-old.txt]


ページの先頭 期間限定($r)

処理対象期間の指定がなければ,NEEDSの一般事業会社・連結決算データの収録初期時点から最近時点までの全データを対象に処理がなされる.しかしクロスセクション・データは,1995年度といった一定期間内のデータを対象に作成されるべきものである.時系列データのばあいでも,たとえば1996年度中に存在していた企業を対象として,或る産業の或る項目の時系列が作成されたりする.また決算期が不揃いであるので,収録期間の初期や末期では数値が欠落する企業もあり,特定期間に分析を限定する方が望ましい場合が多い(次々章の[書式($t in $$c)例3]を参照).
このように連結財務データ・セクションでは処理対象期間を特定化することが多い.以下ではそのための期間限定の方法を示す.1種類のコマンドと3種類のパラメータが用意されている.

【コマンド】

連結財務データの処理対象期間限定(range of time)コマンドは次の形式をとる.

$r

【パラメータ】 

処理対象期間を指示するパラメータは,上述の「$r」コマンドに続いて,次のいずれかの形式の1行で記述する.なお,パラメータの期間指定は,同一セクション内の次の「$r」コマンドが現れるまで有効である.

お断り:新入力期間指定(西暦4桁表記)パラメータは2003年10月以降に作成したり更新するプログラムで採用することにして,それ以前のプログラム事例は旧入力期間指定(西暦下2桁表記)のままにしておく.

新入力期間指定型パラメータ(2003.10.31新規)
旧入力期間指定型パラメータ
期間指定解除パラメータ

書式($r in $$c)例1(2003.10.31更新)
書式($r in $$c)例2(2003.10.31更新)

(1)入力期間指定(西暦年4桁表記)型パラメータパラメータの最初(2003.10.31新規)

   1゜             2゜

◎◎◎◎○○,◎◎◎◎.○○

(2)入力期間指定型 (西暦下4桁表記)パラメータパラメータの最初

   1゜      2゜

◎◎○○,◎◎○○

(3)期間指定解除パラメータパラメータの最初

   ブランク行

 

書式($r in $$c)例1 パラメータの最初(2003.10.31更新)

<連結決算:特殊鋼の連結売上高純金利負担率の時系列>

連結財務データから時系列データを作成する際に期間を限定する書式例である.
連結財務($$c)セクションにおいてフラグ($f)コマンドで,業種コード(項番7103,連結旧項番201)が鉄鋼業の特殊鋼(コード17163)の企業群にフラグjを立てる.上場場部(項番7015,旧項番204)の項目の数値が11の企業に,すなわち東証1部上場の企業にフラグhを立てる. 連結決算の上場場部の定義変更で,東証1部は101ではなく,11と指示することになった.
次に,jフラグとhフラグの両方にフラグの立つ企業,すなわち特殊鋼で東証1部上場の企業にフラグgを立てる.
次に企業名($n)コマンドでフラグgの企業名リストを出力する. 原数値プリント($p)コマンドで,東証1部上場の特殊鋼の各企業の連結売上高(項番3001,旧項番055),連結営業利益(項番3006,旧項番059),連結受取利息・割引料(項番3008,旧項番061),連結受取配当金(項番3009,旧項番062),連結支払利息・割引料(項番3016,旧項番066),連結当期利益(項番3058,旧項番086),連結従業員数(項番5056,旧項番107),連結子会社数(項番1026,旧項番108)の原数値を出力している.これらは[数値リスト]ないしは[Excelの表]として出力される.
次に期間限定($r)コマンドで19854月以降を対象とするように, 新期間指定(西暦年4桁表記)パラメータで「1985.04,2003.03」と指示する.時系列($t)作成コマンドで,東証1部上場の特殊鋼の各企業に関する連結売上高(項番3010,旧項番055),連結受取利息・割引料(項番3008,旧項番061),連結受取配当金(項番3009,旧項番062),連結支払利息・割引料(項番3016,旧項番066)の集計値を年率ベースの月次系列で作成する.

============= c-r-f1 ================
$$c // 連結財務データセクション
$f // 処理対象企業フラグコマンド
<j>==..(7103)17163 //★業種が鉄鋼業の特殊鋼にフラグj
<h>==..(7015)11 // 上場場部.東証1部 11
<g>=:*.(j,h) // 特殊鋼で,かつ東証1部上場の企業にフラグg
$n // 企業名コマンド
lst,<g> // フラグgの企業のリスト出力
$p // 原数値プリントコマンド
.... 【新項番3001】 売上高・営業収益
.... 【新項番3006】 営業利益
.... 【新項番3008】 受取利息・割引料・有価証券利息
.... 【新項番3009】 受取配当金
.... 【新項番3016】 支払利息・割引料
.... 【新項番3058】 当期利益
.... 【新項番5056】 従業員数(単位:人)
.... 【新項番1026】 連結子会社数(単位:社)
<g>,3001,3006,3008,3009,3016,3058,5056,1026
$r // 期間限定コマンド
1985.04,2003.03 //★1985年4月から2003年3月 新期間指定(西暦年4桁表記)

$t // 時系列作成コマンド (パラメータ4カラム*は欠測値ゼロ認定)
&fl,3001,<g>,sales // 連結売上高
&fl*3008,<g>,interest income // 連結受取利息・割引料
&fl*3009,<g>,dividends income // 連結受取配当金
&fl*3016,<g>,interest cost // 連結支払利息・割引料
============== 変量分析セクション
$$v
$a //変量記号割当コマンド
s,sales
r,interest income
d,dividends income
i,interest cost
$t //変数変換コマンド
s=&.a(s)4,1 // 年率月次を3ヶ月毎の平均をとって四半期に1月始点で編集
r=&.a(r)4,1 // 「&.a」 「4,1」
d=&.a(d)4,1
i=&.a(i)4,1
x=(i-r-d)/s*100 // 連結売上高純金利負担率
△=pr*(s,r,d,i,x) // 数値プリント(△は半角スペース)
a=<.a(x) // 移動平均
b=<.d(x) // 移動勾配
P=:ci(x) // 散布点識別文字変量
============== グラフセクション
$$g
$d // 表示範囲指示コマンド
all // 全範囲
$p // プロットコマンド
xa,b // 連結売上高純金利負担率x,その移動平均a,移動勾配b
$c // 散布(相関)図コマンド
b,a,
,P // 縦軸b,横軸a,回帰線なし(△は半角スペース),印字変量P(1次元位相図)
============== 終了セクション
$$

書式($r in $$c)例1のプログラム参照[c-r-f1.txt]

書式($r in $$c)例1の旧プログラム・テキスト参照[c-r-f1-old.txt]

書式($r in $$c)例1の出力結果

特殊鋼業界の連結売上高金利負担率の移動勾配プロット


書式($r in $$c)例2 パラメータの最初(2003.10.31更新)

<連結決算:2002年度の特殊鋼各社の連結売上高純金利負担率クロスセクション>
 漢字企業名を用いること以外は,次章の
書式($n in $$c)例5 と同じ

連結財務データからクロスセクション・データを作成する際に期間を限定する書式例である.
連結財務($$c)セクションにおいて,最初に期間限定($r)コマンドで
2002年度(20024月〜20033月)を対象とするように, 新期間指定(西暦年4桁表記)パラメータで「2002.04,2003.03」と指示する.フラグ($f)コマンドで,前書式例1と同様に業種コード(項番7103,連結旧項番201)が特殊鋼(コード17163)の企業群にフラグgを立てる.次に企業名($n)コマンドでフラグgの企業名リストを出力し,その後に企業名変量を作成するためのパラメータを3行記述している.漢字企業名は2文字ずつに分けて企業名変量を作成する. 原数値プリント($p)コマンドで,特殊鋼の各企業の連結売上高(項番3001,旧項番055),連結営業利益(項番3006,旧項番059),連結受取利息・割引料(項番3008,旧項番061),連結受取配当金(項番3009,旧項番062),連結支払利息・割引料(項番3016,旧項番066),連結当期利益(項番3058,旧項番086),連結従業員数(項番5056,旧項番107),連結子会社数(項番1026,旧項番108)の原数値を出力している.期間限定が有効になっているので,2002年度中の決算数値のみ出力される.
クロスセクション($c)作成コマンドで,特殊鋼の2002年度の連結売上高(項番3001,旧項番055),連結受取利息・割引料(項番3008,旧項番061),連結受取配当金(項番3009,旧項番062),連結支払利息・割引料(項番3016,旧項番066)のクロスセクション系列を作成している.後者 3つのパラメータについては,4カラム目が「,」でなく「*」になっていて,欠測値(-999999999)があった場合にゼロの数値に置換えられる.

=============== c-r-f2 ==================
$$c // 連結財務データセクション
$r // 期間限定コマンド
2002.04,2003.03 //★2002年4月から2003年3月 新期間指定(西暦年4桁表記)
$f // 処理対象企業フラグコマンド
<g>==..(7103)17163 //★業種が鉄鋼業の特殊鋼にフラグg
$n // 企業名コマンド
lst,<g> // フラグgの企業名のリスト出力
:n1,<g> // フラグgの企業名の最初の漢字2文字
:n2,<g> // フラグgの企業名の次の漢字2文字
:n3,<g> // フラグgの企業名のその次の漢字2文字
$p // 原数値プリントコマンド
.... 【新項番3001】 売上高・営業収益
.... 【新項番3006】 営業利益
.... 【新項番3008】 受取利息・割引料・有価証券利息
.... 【新項番3009】 受取配当金
.... 【新項番3016】 支払利息・割引料
.... 【新項番3058】 当期利益
.... 【新項番5056】 従業員数(単位:人)
.... 【新項番1026】 連結子会社数(単位:社)
<g>,3001,3006,3008,3009,3016,3058,5056,1026
$c // クロスセクション作成コマンド
flw,3001,<g>,sales // 連結売上高
flw*3008,<g>,interest income // 連結受取利息・割引料(4カラム*は欠測値ゼロ置換)
flw*3009,<g>,dividends income // 連結受取配当金(4カラム*は欠測値ゼロ置換)
flw*3016,<g>,interest cost // 連結支払利息・割引料(4カラム*は欠測値ゼロ置換)
============== 変量分析セクション
$$v
$a // 変量記号割当コマンド
n,:n1,<g>
a,:n2,<g>
m,:n3,<g>
s,sales
r,interest income
d,dividends income
i,interest cost
$d // 表示範囲コマンド
all // 全範囲
$t // 変数変換コマンド
e=(r+d) // 連結金融収益
c=(i-r-d) // 連結純金利負担
x=(i-r-d)/s*100 // 連結売上高純金利負担率
P=:ci(x) // 散布点識別文字変量
△=pr*(n,a,m,s,c,x,P) // 数値プリント(△は半角スペース)
△=pr*(n,a,m,s,r,d,e,i) // 数値プリント(△は半角スペース)
.... 関数log(x)=-log(s)+log(c)+log100=[-1,1,log100][log(s),log(c),1]'
F=(-1,1,log100) // の係数ベクトル[-1,1,log100]
============== グラフセクション
$$g
$d // 表示範囲指示コマンド
all // 全範囲
$p // プロットコマンド
x,s // 連結売上高純金利負担率xと連結売上高sを別スケール
ei,s // 連結金融収益e,連結金融費用iを同一スケール,連結売上高sを別スケール
$c // 散布(相関)図コマンド
c,s,*,P // 縦軸c,横軸s,回帰線*,印字変量P
$3 // 3次元図コマンド
x*s*c*P,F,* // 縦軸x(対数*),横軸s(対数*),奥行軸c(対数*),印字P,関数F,合成保存*
x,s,c,P,* // 縦軸x,横軸s,奥行軸c,印字P,合成保存*
△△△△ // 合成図(△は半角スペース)
============== 終了セクション
$$

書式($r in $$c)例2のプログラム参照[c-r-f2.txt]

書式($r in $$c)例2の旧プログラム・テキスト参照[c-r-f2-old.txt]


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