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はじめに

$$n(日本経済セクション)
 ┗━$t $l $r

$$b(ビジネス財務セクション)
 ┗━$f $r $p $n $t $c $l

$$v(変量分析セクション)
 ┠━$a $d $p $l
 ┠━$t(概要)
 ┠━$t(非関数)
 ┠━$t(1項関数)
 ┠━$t(2項関数)
 ┗━$r

$$g(グラフセクション)
 ┗━$p $d $z $c $3

$$c(連結財務セクション)
 
┗━$f  $r $p $n $t $c $l

$$u(ユーザデータセクション)
 ┠━$y $h $q $m $d $r
 ┗━$c  $l

 

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目次 前ページ 次ページ 索引


第 5 章

ビジネス財務セクション($$b):横断面データ($c)・入力変量リスト($l)

クロスセクション変量作成($c)

クロスセクション変量作成パラメータ 《2000.8.25修正》

書式($c in $$b)例1《2002.4.15修正》
書式($c in $$b)例1の出力結果
書式($c in $$b)例2《2002.4.21修正》
書式($c in $$b)例2の出力結果

書式($c in $$b)例3《2002.4.21修正》
書式($c in $$b)例3の出力結果

入力変量名リスト($l)

書式($l in $$b)例
書式($l in $$b)例の出力結果


この章では、『一般事業会社・本決算データ』のビジネス財務データから,クロスセクション変量を作成するためのコマンドやパラメータを説明する.産業や特定のグループについて企業を個体とするクロスセクション変量を作成する.
なおビジネス財務セクションは,第2章で述べているように「$$b」で開始される.

本ページの書式例参照プログラムはWeb版xcampusの場合は各大学のWeb版xcampusの『xcampus構文解説』書式例として収録され,クリック1つですぐに実行できる.Windows版の場合は,xcampusの[ファイル]メニューの[開く]をクリックして,xcampusの見本プログラム群の[rffmtprg]フォルダに収録されている.Linux版xcampusの場合は,コマンド xccp を入力することによってプログラム一覧が表示される.


ページの先頭 クロスセクション変量作成($c)

フラグ作成コマンド($f)で絞り込まれた企業ないしは企業群を対象に,クロスセクション・データの変量を作成する.そのための1形式のコマンドと1形式のパラメータが用意されている.

【コマンド】 

クロスセクション(cross-section)作成コマンドは次の形式をとる.

   1゜ 

$c☆

【パラメータ】 

クロスセクション変量を作成するためのパラメータは,上述の「$c」コマンドに続いて,次の形式で記述する.

クロスセクション変量作成パラメータ 《2000.8.25修正》

書式($c in $$b)例1
書式($c in $$b)例1の出力結果
書式($c in $$b)例2
書式($c in $$b)例2の出力結果
書式($c in $$b)例3
書式($c in $$b)例3の出力結果

クロスセクション変量作成パラメータ《2000.8.25修正》パラメータの最初

   1゜   2゜    3゜       4゜       5゜

■■■☆◎◎◎◎,<◇>,変量名

注意


書式($c in $$b)例1 《2002.4.15修正》パラメータの最初

<単独決算:2000年度の医薬品各社の売上高原価率・長期借入金売上高比率>
  業種を除いて, 書式($n in $$b)例2 と同じ

財務データからクロスセクション変量を作成し,散布図によるクロスセクション分析を行う書式例である.書式($n in $$b)例2 と業種選択を除いて同一である.分析時点を限定し,その間に収録されている医薬品業の企業にフラグ g を立てる.フラグ g の企業群のリストを出力するとともに,企業名の最初の漢字6文字分として3つの企業名変量を作成する.次に,この医薬品業の売上高と売上原価,長期借入金のクロスセクション系列を作成する.

=================== b-c-f1 ============================
$$b //ビジネス財務セクション
$r //期間限定コマンド
0004,0103 //2000年4月から2001年3月までの2000年度を対象
$f //フラグ作成コマンド
<g>==..(7103)09081,09082,09083 //医薬品業にフラグg
$n //企業名コマンド
lst,<g> //パラメータ(リスト出力)
:n1,<g> //企業名の最初の漢字2文字変量
:n2,<g> //企業名の次の漢字2文字変量
:n3,<g> //企業名のその次の漢字2文字変量
$c //クロスセクション作成コマンド
flw,3001,<g>,sales //売上高
flw,3002,<g>,cost of goods sold //売上原価
stk*2101,<g>,long-term loans //長期借入金(4カラム*は欠落値ゼロ置換)
$l //入力変量名リストコマンド
===============
$$v //変量分析セクション
$a //変量記号割当コマンド
N,:n1,<g>
A,:n2,<g>
M,:n3,<g>
x,sales
y,cost of goods sold
z,long-term loans
$t //変数変換コマンド
r=(y/x*100) //売上高原価率
d=(z/x*100) //長期借入金売上高比率
P=:ci(x) //個体(企業)識別文字系列
△=pr*(N,A,M,x,y,z,r,d,P) //数値プリント(△はスペース1文字)

書式($c in $$b)例1のプログラム・テキスト参照[b-c-f1.txt]

書式($c in $$b)例1の旧プログラム・テキスト参照[b-c-f1-old.txt]

 

書式($c in $$b)例1の出力結果

クロスセクション作成情報
クロスセクション・データのプリント
クロスセクション・データのプロット
クロスセクション・データの散布図


書式($c in $$b)例2 《2002.4.21修正》パラメータの最初

<単独決算:百貨店の企業の1995〜2000の各年度の従業員数のクロス集計>《2002.4.21修正》
なお,このプログラムb-c-f2は,従前は<単独決算:兵庫県内本店所在企業の1990〜1995の各年度の従業員数のクロス集計>となっていましたが,本店所在地(旧項目370)が収録廃止となりましたので,変更しました.

財務データから2時点のクロスセクション変量を作成し,異時点比較をすることもできる.あるいは,複数時点のクロスセクション変量を作成して,縦断的データの表を作成することもできる.この書式例は,百貨店の企業の従業員数のクロスセクション・データを,1995年度以降の毎年度ごとに求め,表を作成するものである.
期間を1995〜2000年度に限定して,その間に収録されている百貨店の企業にフラグ g を立てる.
次に,フラグ g の企業群のリストを出力するとともに,企業名の最初の漢字6文字分として3つの企業名変量を作成する.その後に株式コード(項番7005,旧項番363)のクロスセクション系列を作成する.次に,1995年以降の各年度ごとに期間を限定して,従業員数(項番5056,旧項番158でストックデータ)のクロスセクション系列を作成していく.
変量分析セクション($$v)で,これらの諸系列に各1文字の変量記号を割り当て,出力範囲コマンド($d)で全ケースを指示する.変数変換コマンド($t)の
プリント・パラメータ「△=pr*」で,順番に変量記号を並べて目的の縦断的データの表を出力する.

// b-c-f2
$$b //ビジネス財務セクション
$r //期間限定コマンド
9504,0103 //1995年4月から2001年3月までを対象
$f //フラグ作成コマンド
<g>==..(7103)45441 //業種が百貨店の企業にフラグg
$n //企業名コマンド
lst,<g> //パラメータ(リスト出力)
:n1,<g> //企業名の最初の漢字2文字変量
:n2,<g> //企業名の次の漢字2文字変量
:n3,<g> //企業名のその次の漢字2文字変量
$c //クロスセクション作成コマンド
stk,7005,<g>,code //株式コード
------------------------
$r //期間限定
9504,9603
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 95
------------------------
$r //期間限定
9604,9703
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 96
------------------------
$r //期間限定
9704,9803
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 97
------------------------
$r //期間限定
9804,9903
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 98
------------------------
$r //期間限定
9904,0003
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 99
------------------------
$r //期間限定
0004,0103
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 2000
------------------------
$l //入力変量名リストコマンド
===============
$$v //変量分析セクション
$a //変量記号割当コマンド
N,:n1,<g>
A,:n2,<g>
M,:n3,<g>
x,code
a,employee 95
b,employee 96
c,employee 97
d,employee 98
e,employee 99
f,employee 2000
$d //出力範囲
all //全ケース
$t //変数変換コマンド
△=pr*(N,A,M,x,a,b,c,d,e,f) //数値プリント(△は半角スペース)
====================
$$ //終了セクション

書式($c in $$b)例2のプログラム参照[b-c-f2.txt]

書式($c in $$b)例2の旧プログラム・テキスト参照[b-c-f2-old.txt]

書式($c in $$b)例2の出力結果 《2002.4.21修正》

ビジネス財務セクション入力変量リスト
縦断的データ表作成

 

  x a b c d e f
  code employee95 employee96 employee97 employee98 employee99 employee2000
1 三越     8231 11400 10784 10076 9622 8142 6689
2 東急百貨店  8232 4270 3966 3633 3558 3120 3172
3 高島屋    8233 12899 12029 11224 10731 10442 10070
4 大丸     8234 6873 6538 6279 5372 4915 4709
5 松坂屋    8235 6360 5944 5692 5530 4870 4524
6 松屋     8237 1454 1395 1262 1168 1082 961
7 伊勢丹    8238 5501 5232 5108 5115 5070 4849
8 横浜松坂屋  8239 382 361 331 311 189 165
9 阪神百貨店  8241 1530 1460 1420 1365 1334 1272
10 阪急百貨店  8242 5792 5485 5269 5058 4259 4047
11 そごう    8243 2775 2549 2430 2249 1934 #N/A
12 近鉄百貨店  8244 1079 936 826 653 438 3925
13 丸栄     8245 1208 1133 1050 951 826 738
14 岩田屋    8246 1233 1226 1143 1108 991 869
15 大和     8247 1756 1725 1725 1757 1714 1555
16 さいか屋   8254 912 859 797 755 715 527
17 井筒屋    8260 1163 1061 1001 926 883 847
18 名鉄百貨店  8261 1493 1394 1308 1288 1174 1159

書式($c in $$b)例3 《2002.4.21修正》パラメータの最初

<単独決算:百貨店の従業員数1500人以上の企業の1995〜2000の各年度の従業員数のクロス集計と1995と2000の年度間比較>
従業員数の限定とグラフ関連を除いて,上記のプログラム[b-c-f2.txt]と同じ

書式($c in $$b)例3のプログラム参照[b-c-f3.txt]

書式($c in $$b)例3の旧プログラム・テキスト参照[b-c-f3-old.txt]

書式($c in $$b)例3の出力結果

Excelへ数値転送し,1995年度の従業員数と2000年度の従業員数をプロットしたものである.

 


ページの先頭入力変量名リスト($l)

他のセクションの入力変量も含めて,これまでに入力された全変量名のリストを,[数値リスト]に出力する.1種類のコマンドのみでパラメータは不要である.

【コマンド】 

入力変量リスト(list)コマンドは次の形式をとる.

$l

【パラメータ】 

パラメータなし

書式($l in $$b)例
書式($l in $$b)例の出力結果


書式($l in $$b)例 コマンドの最初

財務データから複数時点のクロスセクション変量を作成する書式($c in $$b)例2 の再掲である.リスト出力部分($l)はビジネス財務セクション($$b)の最後の行のようになる.

// b-c-f2
$$b //ビジネス財務セクション
$r //期間限定コマンド
9504,0103 //1995年4月から2001年3月までを対象
$f //フラグ作成コマンド
<g>==..(7103)45441 //業種が百貨店の企業にフラグg
$n //企業名コマンド
lst,<g> //パラメータ(リスト出力)
:n1,<g> //企業名の最初の漢字2文字変量
:n2,<g> //企業名の次の漢字2文字変量
:n3,<g> //企業名のその次の漢字2文字変量
$c //クロスセクション作成コマンド
stk,7005,<g>,code //株式コード
------------------------
$r //期間限定
9504,9603
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 95
------------------------
途中 略
------------------------
$r //期間限定
0004,0103
$c //クロスセクション作成
stk,5056,<g>,employee 2000
------------------------
$l //入力変量名リストコマンド

書式($l in $$b)例の出力結果

出力結果は,先述の書式($c in $$b)例2の入力変量リスト をみられたい.


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